◆JPBM第36回全国統一研修会および第25回全国提案力コンテスト盛会裡に終了!
コロナ以後を見据えた中小企業支援とJPBMの新たなサービスを提案!
去る10月22日にJPBM全国統一研修会および全国提案力コンテストが開催されました。
アフターコロナを見据え、国を挙げての「デジタル化」推進に中小企業としてどう向き合い、専門家はどう支援するか。
また、付加価値の高い情報を有効に交流させタイムリーに活用できるプラットフォームの設置に向け、
その具体的な取り組みが呼びかけられました。
参加された方、講師の方々、関係者各位、誠にありがとうございました。
研修内容概略(敬称略)
新たな顧客支援(基調研修)
「これからの求められる顧客支援のあり方」
講師:JPBM会員 税理士法人渡邊芳樹事務所 公認会計士・税理士 渡邊芳樹
中小企業が直面する人手不足の課題や効率化、デジタル化への移行に向け、システムベンダーへの課題解決依頼に根本的なミスマッチがあると指摘されました。自社で解決すべき課題(目的・ゴールの明確化、現場での運用課題の検証、移行プロジェクトの計画推進とリスク洗い出し等)が不十分のままシステム構築の依頼が、結果的に使えないものになってしまう。「経営」「業務」「人・組織」を分断せず、社内で課題の見える化と共有化を実現することが重要ということ。そのために、今後専門家の支援領域として、デジタル化に向けた社内体制やフローの見える化と再構築を検討して、結果としてのシステム構築の支援が求められます。具体的なDX導入へのコンサルティングのフレームもご提示いただきました。
職員実務力UP研修
「第25回全国提案力コンテスト研修(課題趣旨ポイント・表彰・講評他)」
講師(審査員長)JPBM会員 ブレークモア法律事務所・弁護士 志田康雄
(審査員)JPBM会員 アタックス税理士法人社員税理士 長沢健史
同(株)野村資産承継研究所 公認会計士 村上裕樹
統一研修会と併せて、全国提案力コンテストが21日から開催され、事業承継・相続に関して、実務的に相談頻度の高い問題が提示されました。
同族会社の事業承継に際する相談事例から、承継に伴う税コスト、会社関係者や少数株主からの自社株の集約、納税資金不足、遺産分割の財産バランス、ファイミリーの生活資金の確保等の現状整理から、適切な課題設定と解決策の対策を、お客様に向けて分かり易く提案したMAC&BPミッドランド税理士法人Bチームが金賞を射止めました。
審査員から課題の説明と各チームの提案内容の検証、実務上の留意点等、今後ますます重要になる提案力の要諦を研修しました。次年度は更に「参加しやすい」企画を検討してご案内致します。
JPBM取組み提案
「2021中期計画活動①『 2021中計概要および新たなサービスの提案』」
講師:「2021中期計画策定プロジェクト」メンバー:
リーダー・コンパッソ税理士法人 代表税理士 若林昭子、
メンバー・事務局 若松靖
第11期新役員を中心とした「2021中期計画」策定プロジェクトにより、あらたなJPBMの活動方針の指針となる2021中期計画の概要が発表されました。
2つの柱となる「情報プラットフォーム」と「地域連携支援」の概要および事業展開が説明され、指針となる「デジタル化」支援の取組と背景にある中小企業の人手不足および対応力不足、対応する会員事務所の体制等、課題と解決の方向性が提示されました。
会員同士の実務情報の活用に向け、会員の皆様との情報提供・意見交換の活発化が、情報プラットフォームの充実につながります。会員および連携関係先各位の積極的な参画と活用が呼びかけられました。
JPBM取組み提案
「2021中期計画活動②:中小企業の管理会計導入支援と事業展開」
講師:JPBM会員 西野税理士事務所 税理士 西野光則
2021中期計画の柱の一つである「地域連携支援」を担う経営支援ノウハウ・ツールである「スピードマネジメント」について研修されました。
近々に訪れる新型コロナ後の返済対応において、金融機関から経営改善計画提出が求められます。内容はP/LだけでなくB/S,C/Fおよび借入金の条件毎の返済明細まで要求されます。それらに短期間で正確に対応するために、すでに用意されている【中長期経営シミュレーションシステム】【資金繰り表_資金シミュレーションシステム】【動態管理 予算と実績の対比_予算実績検討表】が説明されました。また、【中期経営計画策定システム】【業種別・モニタリングシステムシリーズが約50本完成】【タッフの働き方を高める支援を実施_個人作業日報(数人で使用)】が紹介され、それらを活用した実際の支援事例として、新潟や鹿児島ですでに動き始めている地域連携支援のモデルパターンが説明されました。
JPBM取組み提案
「2021中期計画③:医療機関の事業承継・M&Aの実務支援」
講師:JPBM会員 (株)グロスネット代表取締役会長 公認会計士・税理士 松田紘一郎
来春出版予定の「病院・医院の事業承継相談対応マニュアル(新日本法規出版)」より、「はしがき」「はじめに」「医業承継コンサルティング基準(Theory)」を抜粋して研修しました。特にコンサルティング基準においては、JPBM医業経営部の医業承継に係るコンサルタントも遵守すべき基準があげられています。
ポイントとしては、(契約基準)に関して、「医業承継コンサルタントは、委嘱者との契約を忠実に遵守し、かつ委嘱者との間に紛議が生じないよう、相当の注意義務を保持しなければならない。なお、双方代理は原則として実施しないものとする。」と、(クロージング後のPMI)に関して「医業承継コンサルティングのクロージング後の経営安定化コンサルティング(PMI:Post Merger Integration)は、原則として別契約とするが、ここに示した基準を遵守しなければならない。なお、『表明保証』の検証は、契約に従うものとする。」とされており、その趣旨等が研修されました。
ビジネス提案
「コロナ融資の連帯保証債務に生命保険で準備を」
講師:(株)JPBM取締役 (株)e‐コンサルティング代表取締役 後藤英二
(株)JPBM第二事業部より、連帯保証債務から会社と家族を守る法人の借入金対策として、会員を通じて「借入金返済資金試算ソフト」を活用する対策が提案されました。
新型コロナウイルス感染症の影響による、無担保・無利息のコロナ融資において、ほとんどのケースで代表者が「連帯保証人」になっています。もし代表者に相続事由が発生した場合、相続人は連帯保証債務を返済する義務を負います。対策の一つとして生命保険の機能を活用した返済資金作りの準備が効果的です。生命保険はみなし相続財産の扱いになり、遺産分割協議の対象外で受取人固有の財産になります。連帯保証人が自分を契約者として生命保険に加入し、引き継いだ遺族の一括返済を試算するシミュレーションソフト「借入金返済試算ソフト」が提案されました。
事業支援提案
(株)Dream Seed Connect「 専門家と中小事業者の為のサイバーセキュリティ対策」
講師:(株)見果てぬ夢 代表取締役 下山二郎
昨年に引き続いて(株)見果てぬ夢代表の下山社長に研修頂きました。
〇昨今のニューノーマルに合わせて気付かないうちにハッキング等の脅威が拡大しているということ。
〇今までは大手企業や政府の重要情報への攻撃が主流だったが、狙いは個人や家庭に広がっている。
〇日本は不正メールやダウンローダーの検出が第1位、情報搾取マルウェアが第3位と安全ではない状況にある。テレワークのVPN製品には致命的な脆弱性があること、等等。
〇そこでインターネット住所の非開示や、回線から入るすべての情報を自動でフィルタリング(更新不要)できる極めて安全性、信頼性の高いセキュリティサービス「Gabriel:NET JOE」が紹介されました。
また、改めて商品の説明会や個別相談等を展開し、顧問先の情報管理のリスクヘッジを支援していきます。
第25回全国提案力コンテスト
事業承継・相続に関して、実務的に相談頻度の高い問題が提示されました。
現状整理から、適切な課題設定と解決策の対策を、お客様に向けて分かり易く提案した
MAC&BPミッドランド税理士法人Bチームが金賞を射止めました。
今後専門家事務所にとり、ますます重要になる提案力。
次年度も、事務所の実務対応力アップに是非ご利用ください。
【日程】 2021年10月21日(木)~22日(金) すべてONLNEにて開催されました。
10月21日(木)
『提案書作成作業』10:00~21:00(オンライン)
*10:00~オリエンテーション、事案配布、作成作業 ※MicrosoftPowerPoint A4使用
*~21:00 提案書提出締切(メール添付にて納品)
10月22日(金)
『審査会(プレゼンテーション大会)』9:30~11:50(オンライン) 各チームプレゼン(各15分程・質疑含む)
『審査会(審査員にて実施)』12:00~12:30 *入賞チーム発表・表彰
※午後からの全国統一研修会において提案力コンテストを題材にした研修を開催、その中で結果発表されました。